天龍村平岡満島地区に伝わる村指定民俗文化財「満島神社の秋祭り」が13日開かれ、年に一度里に下る御神体とともに、総勢約100人が華やかな行列を組み、五穀豊穣、家内安全、無病息災を願いながら地区内を練り歩いた。
同祭りでは例年、10月15日に近い土、日曜日の2日間に渡り行列を組むが、今年は台風19号の接近に伴い12日は神事のみを挙行。13日も実施が危ぶまれたが、台風一過の青空の下、無事に行うことができ氏子らを安堵(あんど)させた。
江戸時代の大名行列をほうふつさせる行列の先頭は、のぼり旗を手にした元気いっぱいの子供たち。続く「氏子青年」は勇壮な掛け太鼓を披露し、一糸乱れぬ動きと音色で観衆を魅了した。
雌雄一対の獅子による神楽舞に、槍を投げ合いながら練り歩く壮年団の「宿入れ」、女子中学生による「浦安の舞」、老年層による祇園ばやしと、老若男女が力と心を合わせて行列を組み、平穏を願うとともに、住民間の絆を深めた。
板倉幸正氏子総代会長は「台風の影響で日程変更を余儀なくされたが、13日には無事行列を組むことができ良かった。台風による大きな被害もなく、例年通り多くの人に参加していただき、楽しい祭りができた」と振り帰った。
◎写真説明:青年衆による勇壮な掛け太鼓