天龍村中井侍で「湯立祭り」行う

文化・芸能

[ 2009年 12月 2日 水曜日 15時09分 ]

 天龍村中井侍で霜月祭りの原型といわれる「湯立祭り」が、遠山郷(飯田市南信濃・上村)の霜月祭りよりひと足早く、29日に行われた。

 この日昼過ぎに集落の外れ富生橋近くに集まった二十数人の「道中練り」が、地区内に通じる道路をゆっくり練り歩いた。宮総代を先導に、花笠ときらびやかな衣装の少女(小中学生)6人、吉野傘を掲げる音頭取り、はっぴ姿で笛、太鼓を奏でる青壮年衆が行列を作った。

 途中数カ所で少女らの舞の披露もあり、2時間ほどかけて、小高大明神に到着。境内に設けられたいろりの周りを、数え唄を歌いながら回り「庭誉めの舞」を奉納した。続いて、祢宜の羽田野七郎平さんが祝詞奏上、神寄せの儀などを行い、煮えたぎる湯釜の湯をまき散らし、邪悪を払い、無病息災、安泰を祈願した。

 その後、白い上衣を着た舞い手が「津島の舞」「剣の舞」「鈴の舞」などを湯釜の周りを回りながら舞った。境内にひしめくように集まった地区内外の参拝者は、いろりに炭火をおこし、竹串にさした「里芋田楽」を口にしながら祭りの様子を見つめていた。

 中井侍は、いま20戸約50人の過疎高齢化集落だが、当日は約2倍の人口にふくれ上がりにぎわった。また十数年間中断していた少女の舞は復活して5年目になり、関係者は華やいだムードに気を良くしていた。

  

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