天龍村大河内の池大神社例祭は、5日午後から6日未明にかけて行われた。同村神原の3区に伝わる国重要無形民俗文化財「霜月神楽」のフィナーレを飾った。
5日午後1時過ぎ、大河内集会所から神社に向かう「おのぼり」の行列がスタート。塩祓い、ちょうちん、みこし、屋台太鼓、花などが続き幼児も参加。約40人が300メートルほどの参道をゆっくりと練り歩いた。
神社へ到着すると拝殿内で神事を執り行い、下宮の舞殿に移動。10人余の宮人が湯釜を囲んでうたぐらを唄い、扇や鈴を手にした舞い手が十数種類の舞を夜を徹して舞継いだ。
一昨年、大河内出身で愛知県豊橋市に住む遠山国本さん(82)が、35年ぶりに祭りに参加。今年も「順の舞」を舞い上げた。遠山さんは「体の動きはにぶくなった」と言いながらも軽やかに舞い、観衆らに感動を与えていた。
長年交流している伊那市の歌舞劇団「田楽座」の座員7人の出演や、座員家族らの参拝もあり、華やいだ雰囲気の中、一連の祭りを終えた。
◎写真説明:大河内の霜月神楽おのぼり