「はだか祭り」で知られる飯田市山本・七久里神社(氏子820戸)の氏子ら60人が11月30日朝、来年4月4日に迫った御柱祭の御神木を伐採した。
神社に集まった関係者は二手に分かれ、10月に見立てたモミの木がある北平と南平に移動。神事と「頼みに頼みし山の神様、元の社(やしろ)へお立ちかえりをヨーイサー」という木遣り唄に続き、勢いよく御神木を切り倒した。
浄玄寺の山林から伐採した南平の御神木は、周囲が約2メートル40センチ。竹村潔さんが寄進した北平は周囲約1メートル70センチで、高さはいずれも30メートル以上ある。氏子はそれぞれの皮をむき、近くに安置した。
山内尚巳区長は「伝統ある七久里神社の御柱祭にふさわしい木が確保できた。盛大に行われる本番に向け、氏子が力を合わせて準備していきたい」と話していた。
七久里神社の御柱はいつごろから始まったかは不明だが、数百年前から7年目ごとに開催されている。祭り当日は区内の市道を中心とした里曳(ひ)きに続き、神社で建御柱の儀式を行う。