巧みな所作で人間模様描く 黒田人形浄瑠璃の奉納公演

文化・芸能

[ 2017年 4月 10日 月曜日 14時58分 ]

巧みな所作で観衆を魅了

 国選択無形民俗文化財「黒田人形浄瑠璃」の奉納公演が8、9の両日、飯田市上郷黒田の下黒田諏訪神社の春季例祭に合わせて境内で開かれた。伝統の舞台で黒田人形保存会などが3つの外題を披露し、親子の情などを描いた人間模様を巧みな人形の所作で表現した。

 300年余の伝統を受け継ぎ、31人でつくる同保存会が毎年開催。ことしも国指定重要有形文化財に指定されている人形専用舞台で繰り広げた。

 「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」で開幕。保存会は大阪夏の陣をヒントにつくられたとされる「鎌倉三代記・三浦別れの段」などを上演。巧みに人形を操り、表情豊かに人間の心模様を表現した。

 本祭の9日は高陵中学校黒田人形部も出演し、親子のきずなの深さを描いた「傾城阿波(けいせいあわ)の鳴門・順礼歌の段」を演じて観客を沸かせた。

 会場では公民館関係者でつくる「観る会」が甘酒やおでんを提供。江戸時代さながらに酒を酌み交わしながら楽しむ人もいた。

 保存会の高田正男会長(83)は「1年に1度しか使えない舞台で大勢を前に演じることができて良かった。一緒に歴史を受け継いでもらう人が増えたら」と話していた。

 保存会はメンバーを募集している。問い合わせは上郷公民館(電話0265・24・7744)へ。

  

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