巨大人形劇「さんしょううお」稽古開始

文化・芸能

[ 2016年 6月 30日 木曜日 9時08分 ]

 NPO法人いいだ人形劇センターがプロデュースする巨大人形劇「さんしょううお」の稽古が今月、飯田市で始まった。飯田下伊那地域の中学生から60代まで約30人が参加。生演奏やダンスを織り交ぜながら、巨大なさんしょううおをはじめ、さまざまな水中生物たちが登場する野外劇で、ことしのいいだ人形劇フェスタで中間発表する。

 2年計画で取り組む人形劇のプロジェクトで、昨秋スタートした。人形劇師の沢則行さんが監督を務め、参加者が井伏鱒二の小説「山椒魚」をもとに物語を制作。

 取り組み1年目のことしは、来年の完成版発表に向けてのデモンストレーションとして、さんしょううおと2匹のカワエビをメーンとした10分程度の劇を、高羽町の飯田文化会館前の階段で上演する。

 階段上にはスクリーンを張り、オーバーヘッドプロジェクターで影絵を投影して水中の世界を表現。阿智村のサックス奏者、森田修史さんが劇中の音楽を作曲しており、公演では森田さんを含むバンドの生演奏に合わせて物語を展開する。

 現在も制作が進められているさんしょううおの人形は、頭部が縦3×横4メートルほど。スチールパイプや木材、プラスチックなどで骨組みを作り、車輪を付けて移動させる。ことしは頭部と前足を使って上演する予定で、それぞれの部位を分けて複数人で操る。

 今月21―27日には沢さんが来飯し、美術制作と並行して稽古を開始。実際の上演場所で、人形を使って練習した。

 水中生物たちは、プランクトンや花のような形をしたさまざまなデザイン。ビニールなどを素材にした長さ2メートルほどの人形を、約3メートルの棒の先に吊るして振りながら演じる。

 突然やって来たさんしょううおに襲われる場面では、逃げようとして捕まり食べられてしまう演技を繰り返し練習。沢さんは「人形じゃなく、自分で演技するように。さんしょううおの手の役の人は、水中生物を操っている人を捕まえるようにして」などと助言し、実際に演じてみせながら指導していた。

 さんしょううおの前足を担当する男性(46)は「人形劇にこんなに力を使うとは思わなかった。筋トレしないと」ともらした。前足は、男性参加者が背中に担いで階段を動き回りながら操作する。

 最終日27日の稽古終了後、沢さんは「全体的に動きをもっと大きくしていい。場面場面で、キャラクターが何を感じているのか考えながら演じてみて。それがないと、ただやっているだけに見えてしまう。とにかく練習を」と呼び掛けていた。

 「さんしょううお」は人形劇フェスタ期間中の8月2―6日まで、毎晩2回ずつ上演する予定。上演時間は日によって異なる。詳細は7月中旬発行のフェスタ総合プログラムを参照。

  

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