平谷村に江戸時代の1742(寛保2)年から続くとされる豊作祈願の「大鍬様祭り」は17日、村内一帯で行われた。この祭りでは、8地区がみこしをでリレー形式で担ぐ。
普段は諏訪神社境内に祭られている大鍬様(豊受大神)の御神体・幣束を、スギの葉や造花で飾ったみこしにのせて巡行。8地区ごとにリレー形式で、笛や太鼓の囃子に合わせて「ヤート、ヤート」と掛け声を上げながら練り歩いた。
各集会所ではみこしが到着すると、床の間にみこしを据えて拝んでから、直会の宴を開いた。代表が幣束と5円玉を入れた茶わんを振って「にわとりの舞」を。そして、みこしを先頭に参加者全員が行列をつくって、次の地区へリレーした。
平谷小6年生6人と担任教諭は「平谷盛り上げ隊」として、そろいの法被姿で横笛を吹き、全村内を巡行。祭りの盛り上げに一役果たした。
各地域の祭りでは土曜日曜に変更する事例があるが、平谷では長年にわたり固定開催を続けている。