故・熊谷元一さんが撮影した伊那谷大災害記録写真を公開

文化・芸能

[ 2011年 5月 12日 木曜日 8時30分 ]

 阿智村出身の写真家で童画家の故・熊谷元一さんが昭和30年代に撮影した伊那谷大災害の記録写真が、同村昼神温泉郷の熊谷元一写真童画館で公開されている。1961(昭和36)年の三六災害と57(同32)年の梅雨前線による大雨、59(同34)年の台風で飯田下伊那が受けた被害の大きさを生々しく伝える41点を、8月末まで常設コーナーに展示する。

 死者130人、負傷者1500人余を出し、史上空前の大災害となった三六災害については、大打撃を受けた飯田市川路地区、崩壊した大西山が一瞬にして集落を飲み込んだ大鹿村の惨状が分かる作品を中心に公開している。

 昭和32年の大雨、同34年の台風関連は、旧会地村や飯田市街地で撮影したものが中心。人物写真に力を注いだ熊谷さんらしく、深刻な被害の様子に加えて、倒れた家から家財を運び出したり、後片付けに追われる家主や子どもの姿もとらえている。

 濁流に飲み込まれた川路の商店街と校舎、泥水に浮かぶ民家の屋根、崩落後の山肌、土石流が押し寄せた農地の写真を見た来館者は「話には聞いていたが、ここまで大きな被害を受けたとは知らなかった。東日本大震災の被災地とだぶって見える」と、驚いた様子だった。

 年明けから構想を温めていたというスタッフは「三六災害の写真は50年の節目に合わせて各地で公開されているが、元一さんの記録写真を見ればびっくりする人は多いはず」と話していた。

 常設展示場の入場料は一般350円、中学生以下無料。火曜休館。

  

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