新野の行人様ご開帳 鉄下駄レースで絆深める 阿南町

文化・芸能

[ 2018年 9月 17日 月曜日 13時06分 ]

県内外から多くの拝観者があった行人様のご開帳

 阿南町新野の秋を彩る「行人様秋の祭典」は16日、新栄山一帯で執り行われ、日本最南端の即身仏の姿を拝観しようと県内外から多くの拝観者が訪れた。祭典にあわせて開かれる名物の健脚大会「鉄下駄リレー」には7チームが参加して、約3・5キロの道のりを鉄げたでつなぎながら絆を深めた。

 江戸時代初期、家の火事で亡くした最愛の妻と子を思い、修行をしつつ定に入り、生きながら即身仏(ミイラ)になった行人様(久保田彦左衛門)は、現在でも地域住民からあつい信仰を集めている。

 この日は、年2回、春と秋に開くご開帳のうちの1回。新栄山のお堂には、ご開扉の1時間前から10人以上が並び、その瞬間を待ちわびた。

 行人様に手を合わせた浜松市の拝観者らは「行人様のことは国道沿いの看板を見て知り、いつか来たいと思っていた」と話し、「苦労なさったんですねと声を掛けれた。供養できて良かった」と語った。

 鉄下駄で全国行脚したという行人様の伝承にちなんだ「健脚大会」は、1チーム10人から15人ほどの老若男女で編成した地域住民らが参加。足を傷めないようテーピングをし、片足2キロの鉄下駄をはいて「カランコロン」と音を響かせ、新栄山お堂までを走破した。

 奉賛会の時原由和会長(64)は「恵まれた環境で暮らしていけることに感謝し、行人様という尊いものを、今後も地域で守っていきたい」と話した。

  

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