新野の雪祭り 21年は中止

文化・芸能

[ 2020年 11月 24日 火曜日 15時46分 ]

 阿南町新野の伊豆神社、諏訪神社を舞台に毎年1月13日から15日朝にかけて行われる国重要無形民俗文化財「新野の雪祭り」を巡り、氏子総代は24日までに来年の開催を中止する方針を固めた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため。同祭り保存会も了承した。

 鎌倉時代に伊豆の伊東小次郎が流浪の末に新野にたどりつき、奈良の春日神社に奉仕していたことから薪能(たきぎのう)を伝えたとも、室町時代に伊勢からやってきた関氏が田の神送りを伝えたともいわれる、長い歴史を有する祭り。

 保存会の勝野喜代始会長(67)によると「戦時中に変則的に行ったという話を聞いたことはあるが、中止という判断は知る限りでは初めて」という。

 「非常に残念だが、再び全国的に新型コロナの感染拡大が見られる状況にあっては仕方がない」と声を落とし、「一刻も早く収束し、22年は例年通り開催できることを願うばかり」と話していた。

 雪を豊年の吉兆とみて、田畑の実りを願う祭り。13日朝、伊豆神社に収められている面形を諏訪神社へ運ぶみこし渡御「お下り」に始まり、同神社で面形に魂を入れる「面形化粧」、試舞などを経て14日夕、伊豆神社にみこし還御の「お上り」行列が到着して祭り本番。15日朝にかけ、田楽、舞楽、神楽、猿楽、田遊びなどを徹夜で繰り広げる。

 15日未明に始まる「幸法(さいほう)」、「茂登喜(もどき)」、「競馬(きょうまん)」など、神々が境内で舞う「広庭の祭事」には例年、地区住民をはじめ、アマチュアカメラマンや観光客ら、多くの観衆が足を運んでいる。

  

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