早稲田人形を奉納上演 中学生による三番叟も 阿南町

文化・芸能

[ 2017年 8月 28日 月曜日 15時45分 ]

早稲田人形芝居の奉納上演

 国選択無形民俗文化財の「早稲田人形芝居」の奉納上演が27日、阿南町西条の早稲田神社であった。拝殿での無病息災を願う三番叟(さんばそう)の奉納に続き、早稲田人形保存会(伊藤安永会長)が「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)三段目 熊谷陣屋の段」を上演した。阿南第一中学校生徒による三番叟も上演した。

 早稲田人形は、元禄から明治、大正期にかけて最盛期を迎え昭和に入ってからは衰退したが、1947(昭和22)年に保存会を結成して再興を図ってきた。

 神社本祭での三番叟奉納は、氏子や初参りの乳児の無病息災を祈願したもの。今年も白装束を着た人形遣いが神前へ奉納した。

 続いて人形の館で、阿南一中のふるさと学習で早稲田人形を学んだ7人が、三番叟を上演。3年の稲垣拓也さんと松澤祐太さんは「発表が成功できてうれしい。人形をこれからも受け継いでいきたい」と話した。

 保存会が上演した「熊谷陣屋の段」は、源平合戦の一の谷の戦いに焦点を当てた五段続きの軍記の三段目。平敦盛の子どもの首を差し出せと命じられた熊谷直実の苦悩と悲哀を演じた。

 保存会は会員減少に歯止めを掛けようと一般から座員を募集している。今回も新たな会員を加えた14人が出演した。伊藤会長は「若い中学生のようにすぐ上達するのは難しいが、新しい人と一緒に守っていきたい」と話した。

  

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