春草の「没後百年記念特別展」が開幕

文化・芸能

[ 2011年 9月 5日 月曜日 15時24分 ]

 「菱田春草没後百年記念特別展 春草晩年の探求―日本美術院と装飾美」が3日、飯田市追手町の市美術博物館で開幕した。ことし没後100年を迎えた同市出身の日本画家・菱田春草(1874―1911)をはじめ、春草と影響関係にあった日本美術院の画家たちの作品計45点を展示している。10月2日まで。

 今展では、春草最後の画風となった装飾的傾向に着目。初期から晩年にかけての画風変遷をたどりつつ、明治40年代の名品を紹介している。

 第1章は「菱田春草の生涯」とし、東京美術学校入学から1911(明治44)年までの最晩年まで、全体の画風を概観。学生時の作品や初期朦朧体の「菊慈童」、米欧留学を経て豊かな色彩表現を獲得した「賢首菩薩」、装飾的傾向を示す「落葉」の連作など27点を展示している。

 第2章「日本美術院と装飾美」では、岡倉天心のもと結成された美術団体・日本美術院に集った横山大観や下村観山、木村武山ら春草の盟友たちの作品18点を紹介。大観の「秋色」や観山「小倉山」、武山「小春」など、琳派の影響を受けた装飾的な屏風作品を多く並べている。

 初日にはオープニングセレモニーを開催。あいさつに立った牧野光朗市長は「春草は日本美術を語る上で欠くことができない人物。飯田でそういった人物が育ったことは誇らしいこと」、滝沢具幸館長は「今回は春草晩年の作品を展示した。色彩がすばらしい。これは伊那谷の光の中で持った色感。そういった点を見てもらえれば」と語った。

 この日は春草の孫・笹本千草さんや、春草の顕彰を行う春草会の市瀬幸助さんらも出席して祝辞を述べた。

 午前9時半から午後5時まで。観覧料は一般500円、高校生300円、小中学生200円(20人以上は団体料金)。春草命日の9月16日と誕生日の21日は無料観覧。9月5、12、20、26日は休館。

 9月19日には武蔵野美術大学の玉蟲敏子教授を迎えた特別講演会「明治の琳派と春草・大観」を開く。午後1時半から、受講無料。

 また毎週日曜日午後3時から、展示解説会を行う。観覧券が必要。

 問い合わせは同館(電話0265・22・8118)へ。

  

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