春草コレクション展示~学生時代の活動を紹介

文化・芸能

[ 2012年 6月 30日 土曜日 13時36分 ]

 飯田市追手町の市美術博物館は7月29日まで、市内出身の日本画家・菱田春草(1874―1911)のコレクション展示を行っている。東京美術学校などでの学生時代の活動を紹介。「牧童」や「武具の図」、同館初出品となる「虎ノ図」といった初期作品や書簡計21点を展示している。

 来年3月まで全6回実施する春草のシリーズ展示の第2回。今回は1893(明治26)年、美術学校在学中に制作した「牧童」をメーンに、学習期の作品をそろえた。

 東京美術学校では、明治という新時代にふさわしい日本画の創造を目指した初代校長・岡倉天心の方針によって、日本画の古典と西洋絵画の諸技法が指導された。春草は90(同23)年から95(同28)年まで在学し、狩野派や円山四条派、大和絵などの日本の伝統技法や、西洋絵画の写実性を学んだ。

 「牧童」は画面手前の岩や梅の木などに、硬く緊張感のある狩野派の筆法が表れた作品。翌年にはより写実性が高められ、当時の学習成果が集約された「武具の図」が制作された。

 「虎ノ図」は昨年12月に同館へ寄託された六曲一隻屏風で、今回が初出品。明治20年代、学校の夏期休暇で帰省した際に描いたとされている。岩や虎の身体表現に未熟さが残るが、長谷川等伯などの古典学習の成果が表れ、筆の運びに勢いのある若々しい作品。

 ほか、7歳のころの作と伝わる「獅子の舞」や、美術学校入学前に日本画家・結城正明の私塾で学んだころの作品、兄弟に向けて学校での活動や自身の作品について語った書簡などを並べている。

 開館は午前9時半から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜休館。観覧料は一般310円、高校生200円、小中学生100円。20人以上は団体料金。問い合わせは同館(電話0265・22・8118)へ。

 関連事業として7月14日午後1時半から、同館の滝沢具幸館長による美博特別講座「古典から表現へ―菱田春草の場合―」を行う。

  

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