春草没後100年大法要 孫の笹本さんも参列

文化・芸能

[ 2011年 9月 19日 月曜日 13時45分 ]

 飯田市出身の日本画家・菱田春草(1874―1911)を顕彰する「春草会」(市瀬幸助会長)は16日、菩提寺の柏心寺=飯田市箕瀬町=で春草100回忌大法要を執り行った。春草が37歳で病死してからちょうど100年のこの日、同会員や各関係者、一般参拝者も含め約50人が参列して偉人の業績をしのんだ。

 大法要は1991年に行った春草没後80年記念法要以来。住職の読経に続き、一同が焼香をした後、境内にある墓に手を合わせた。法要には春草の孫にあたる女性(63)も参列し、「この場に遭遇できたことをとてもうれしく思っている。きょうのめぐり合わせに感謝したい」と述べ、春草に対し「明るくおおらかなおじい様の志を誇りに生き続けたい。さらに100年後のあるべき姿を考えていきたい」と言葉を送った。

 春草顕彰に関する各種事業の企画推進を目的に1947(昭和22)年、春草37回忌を機に創立した同会。創立以来の懸案だった春草記念美術館の建設も、飯田市の配慮により市美術博物館として実現させているほか、数多くの春草作品を所蔵している。法要を終えた同会長で日本画家の市瀬幸助さん(82)は「生前は時代を先駆けた画業が理解されなかったものの、100年経ったいまでは、近代日本画作家の中で最も高々とそびえている作家。この小さな城下町から生まれた偉大な画人に大きな誇りを持ちたい」と述べた。

 没後100周年を迎えた菱田春草については、現在、飯田市美術博物館で記念特別展が開催され、また同市仲ノ町の生誕地を春草にゆかりのある公園に整備しようと募金活動が始まっている。目標金額は土地取得費用の一部を含め2000万円で、すでに個人で30万円の寄付があるなど故人への思いが寄せられている。法要に参列した「春草誕生の地」整備を願う市民の会の柴田忠昭会長は「感無量の思い。市民や行政の協力を得ながら、1年以内の整備に努めたい」と話した。

  

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