春草生誕140周年記念でマリンバコンサート

文化・芸能

[ 2015年 3月 30日 月曜日 12時52分 ]

 飯田市美術博物館は26日夜、仲ノ町出身の日本画家・菱田春草の生誕140周年記念事業として、マリンバ演奏家の奥平哲也さん(神奈川県出身)によるコンサートを追手町の同館ロビーで開いた。春草と同時代の国内外の楽曲など13曲を披露。春草作品をスクリーンに投影しながら演奏する場面もあり、観客約70人が音楽とともに絵画の世界を楽しんだ。

 同館で開催中の特別展「創造の源泉―菱田春草のスケッチ―」にあわせて開催。奥平さんが演奏曲や春草について解説しながら、春草が活躍した明治期に作曲された曲をメーンに、クラシックやシャンソン、日本の唱歌といった親しみのある楽曲を取り上げた。

 「ウィリアム・テル序曲」の力強いメロディーで幕を開けると、優雅なワルツ「美しき天然」や滝廉太郎の「花」、ゆったりとしたサティの「ジムノペディ第1番」などを演奏。マリンバのやわらかく深みのある音色を響かせた。

 演奏曲のうち3曲は、春草作品を映しながら披露した。ドボルザークが渡米後に作曲した「家路」では、夕映えの中で夫婦が帰路につく姿を描いた「帰樵」や、春草がアメリカ滞在時に描いた「夕の森」などを投影。また奥平さんが春草作品の中でお気に入りだという「菊慈童」にあわせて、自身のオリジナル曲を演奏した。

 最後に、春草が生まれた1874年に作曲された歌劇「カルメン」の前奏曲を躍動感たっぷりに披露。アンコールとして、同館の敷地内にある安富桜にちなみ「さくら」の情緒あふれる音色を響かせると、盛んに拍手が送られていた。

 同館では、今後も春草生誕140周年記念事業を実施。29日には、プラネタリウムオリジナル番組新作発表会を同館プラネタリウム天歩で開く。午後1時半からドーム映像に関する講演を行った後、同2時40分から本年度の新番組「菱田春草の青春」を発表する。入場無料。当日午前9時半から整理券を配布する。

 4月5日には、同館館長の日本画家・滝沢具幸さんの特別講演会「スケッチからみる春草の自然観照」を行う。午後1時半から、聴講無料。

 各種問い合わせは同館(電話0265・22・8118)へ。

  

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