阿智村智里園原の神坂神社で10日、春の例祭が行われた。社殿での本祭、初宮参りなどの神事の後、境内下段の舞殿で木賊(とくさ)獅子の奉納も行われた。
保存会員8人が「幌(ほろ)の舞」「鈴の舞」と拝殿舞の「葛の葉」を上演した。人間の女に化けた白狐が恋した男の子どもを産むが、正体がばれて別れる羽目に。別れの歌を障子に書き込む所作は木賊獅子特有の舞で、20人ほどの参拝者らが熱演に見入った。
村の地域おこし協力隊の女性が笛の係りに参加するなど新たな動きもある。元日と春秋の神坂神社祭典で舞う長年の伝統を受け継ぎ、氏子住民に感動を与えている。