本町3丁目大名行列が姫路お城まつり参加へ

文化・芸能

[ 2020年 1月 30日 木曜日 15時02分 ]

 飯田市の本町3丁目大名行列保存会(伊坪弘年会長)が11月7日、兵庫県姫路市の姫路城(世界遺産・国宝)一帯で開かれる第71回「姫路お城まつり」に出演することが決まった。詳細は未定だが、大パレード(大名行列)の編成に加わり、隊列指導や演技披露などでも協力を見込む。28日に姫路市職員らが飯田市を訪れ、保存会員らに正式に出演を要請。当日の流れや内容などで意見を交わした。

 姫路市は文化庁の補助事業「リビング・ヒストリー促進事業」を活用し、所蔵の行列図や時代考証を踏まえた大名行列の衣装と調度品(道具)を制作し、今年の「お城まつり」で行列の忠実な再現を目指している。

 すでに大名行列の伝承が途絶え、演技所作の詳細記録もない中、約150年続き、姫路藩ゆかりの調度品も含むとされる飯田の大名行列保存会に注目。昨年8月、姫路市職員らが調度品の見学を兼ねて飯田を訪れ、保存会に支援協力や出演を打診していた。

 飯田の大名行列は7年目に1度の「飯田お練りまつり」で披露される代表演目の一つ。化粧傘や先箱、各種の車熊などを担いで道中演技を披露する「奴(やっこ)」40人ほどに、従者の子役や腰元らを加えると120~130人規模となるが、姫路へは奴のみの遠征を見込む。

 28日は、飯田の奴を含めた一体的な大名行列の再現を目指す方向で話し合いを進め「子役などを(姫路で)公募してみてはどうか」「飯田の皆さんの演技をしっかり見てもらう時間も作りたい」「なぜ飯田が協力してくれるかを伝える場も設けたい」などの提案や意見が出た。

 姫路市観光交流局の柳田栄作観光文化部長は「大名行列を活用し、国内外へ姫路をアピールしたい。(飯田を参考にした)所作も加われば注目度はさらに高まる」と期待。保存会の伊坪会長は「国宝の姫路城下で披露できることは大変に名誉なこと。しっかりと準備を整えて臨みたい」と話した。

 本町3丁目の大名行列の調度品は、1866(慶応2)年の火災で失ったが、本町出身で東京警ら隊長や京都裁判長を務めた薄井龍之のあっ旋により、主に小浜、仙台、姫路藩にゆかりのものを受け継ぐとされる。所作や掛け声は明治期に行列請負家業の赤坂奴師範志村一家から指導を受け、今日まで伝承してきたという。

◎写真説明:姫路市職員らと話し合う保存会員(左)

  

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