来年の再会を約しオケ友音楽祭が閉幕

文化・芸能

[ 2013年 5月 9日 木曜日 16時25分 ]

 「オーケストラと友に音楽祭」は5日、4日間の全日程を終え、閉幕した。最終日には、名古屋フィルハーモニー交響楽団による名曲コンサートを飯田市高羽町の飯田文化会館で開いた。円光寺雅彦さんの指揮の下、組曲「惑星」やバレエ音楽「白鳥の湖」、交響曲第9番「新世界より」といった有名なクラシックの名曲を披露。5周年を迎えた節目の音楽祭を祝い、楽しみ、来年の再会を誓った。

 この日はホールいっぱいの約1300人が訪れ、開演を心待ちに。団員と円光寺さんが登場すると、会場は歓迎の拍手に包まれた。

 ことし生誕200年を迎えたワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲で華々しくオープニングを飾ると、ホルストの組曲「惑星」より「木星」を。馴染みのメロディーを、壮大で豊かに歌い上げた。

 続いてバレエ音楽の定番「白鳥の湖」。悲哀に満ちた「情景」や有名な「四羽の白鳥の踊り」、陽気な「ナポリの踊り」などを繰り広げ、激しい旋律から重厚な雰囲気に包まれる「終曲」で幕を閉じた。

 最後はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」。華やかな第1楽章から、穏やかでゆったりとした旋律の第2楽章、リズミカルな第3楽章。第4楽章では各楽章の旋律が掛け合いながら展開し、激しく力強いクライマックスの高まりから、余韻たっぷりにフィナーレを迎えた。

 盛んな拍手とともに何度も「ブラボー」の声が会場から送られると、団員は「5周年おめでとう」「来年もよろしく」とプラカードを掲げ、次回の音楽祭での再会を約束した。

 円光寺さんは「一緒に5周年を祝いたい。叫んだり、手拍子をしても結構」と呼び掛け、アンコールに「天国と地獄」を演奏。明るく元気なメロディーが繰り広げられる中で、円光寺さんが会場を回りながら観客と一緒に手拍子をする場面も。終曲を迎えても鳴り止まない拍手に応え、再度演奏を行っていた。

 市内から訪れた一家は、第2回音楽祭から毎年来場。この日も家族5人で鑑賞した。娘(9)は「迫力があってよかった。『天国と地獄』が楽しかった」と笑顔。父親(39)は「知っている曲ばかりでよかった。アンコールでは皆で手拍子をして楽しんだ。また来年も家族で聞きに来たい」と話していた。

 終演後には、「オーケストラと友に音楽祭打ち上げ会」が同市錦町のシルクホテルで開かれた。名フィル団員とクリニック受講生、実行委員、来賓ら約100人が出席し、音楽祭を振り返った。

 矢高仰児実行委員長は「名曲コンサートでは小さい子どもを連れた家族連れも多く、いい雰囲気だった」。顧問の牧野光朗市長は、小学生から一般まで200人が学んだ音楽クリニックの成果発表演奏会について「特に高校生の演奏には感動した。さらに次のステップに進め、子どもたちがオケ友での経験でレベルを上げていける、学びの音楽祭になれば」と語った。

 円光寺さんは「クリニックでは受講5年目の子もいて、その子たちの成長がうれしかった」とし、名曲コンサートについては「アンコールを催促されたのは初めて。それだけ名フィルと飯田の皆さんが近くなっているということ。次からどうするか悩むくらいの盛り上がりで、大成功の音楽祭だった」と振り返った。

 続いて実行委員やクリニック受講生、名フィル団員らも音楽祭への思いを語った。クリニックで弦楽器の指導を行った名フィル団員の一人は、今後の課題として学校における楽器のメンテナンスの必要性を指摘し「弦楽器は数百年使えるが、管楽器は消耗品。長く大切に使っていくための指導や楽器の買い替えも必要では」としていた。

  

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