東アジア三大人形劇フェスティバル交流公演開く

文化・芸能

[ 2013年 8月 11日 日曜日 17時27分 ]

 「アジア人形劇フェスティバル いいだ人形劇フェスタ2013」の一企画「東アジア三大人形劇フェスティバル交流公演」が9日、飯田市吾妻町の市公民館で開かれた。日本、台湾、韓国を代表する人形劇フェスティバルの推薦団体3団体が一堂に会して上演。終日多くの観客が会場を訪れ、各公演を楽しんだ。

 東アジア三大人形劇祭友好提携5周年を記念し、いいだ人形劇フェスタと「春川人形劇祭」(韓国)、「雲林國際偶戯節」(台湾)それぞれが推薦する劇団の交流公演を開催。「今田人形座」(日本)、「劇団ロギナレ」(韓国)、「真雲林閣掌中劇団」(台湾)が出演した。他、台湾の「平等国民小学巧宛然掌中劇団」と「台北慶和館醒獅団」も参加し、会場をにぎわせた。

 地元飯田市の今田人形座は、「傾城阿波の鳴門・順礼歌の段」を上演。太夫歴80年で、ことし3月に地域伝統文化功労者表彰を受けた金井美昇さん(100)が太夫を務めた。

 徳島藩のお家騒動に絡み、主君の盗まれた刀を探すため盗賊に身をやつして大阪で暮らす十郎兵衛・お弓夫妻。お弓は、徳島から両親を探してやって来た巡礼姿の少女・お鶴が自分の娘だと気付くが、娘に害が及ぶことを恐れて名乗ることができない。実の娘に母と名乗れないお弓の苦しさ、両親に会いたいお鶴の悲しみが、人形とともに金井さんの深みのある語りによって静かに表現された。

 続いて真雲林閣掌中劇団が出演した。同団は40年前に設立された人形劇団。伝統布袋戯を土台にしながら照明や音楽などの演出に工夫した舞台づくりを行い、団長(36)が一人で語りを担当している。

 この日は10、11日に鼎文化センターで上演する「嘉南大圳 八田與一物語」の一場面を取り上げ、金光戯のデモンストレーションを行った。八田與一は、台湾の日本統治時代に烏山頭ダムと1万6000キロの灌漑水路を建設した日本人技師で、台湾人と日本人を分け隔てなく指導。その功績は台湾の教科書にも紹介されているという。

 上演したのは、八田と妻の再会のシーン。団長の語りとドラマティックな音楽にあわせて、抱き合って再会を喜ぶ二人の姿を情熱的に演じた。ほか、中国の影響を受けた表情の変わる変面人形の実演などを行っていた。

 ロギナレは「無限の想像力」をテーマに1997年から活動する団体。塩人形を主人公とした「The Salt Puppet」を、詩的な語りと情感溢れる音楽とともに演じていた。

 愛知県から訪れた女性は、3団体の公演を鑑賞。「日本との違いがかなりあり、それぞれに見所があって面白かった。もっと見てみたい」と話していた。

  

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