松一獅子が復活の舞 南信州獅子舞フェスに初出演

文化・芸能

[ 2016年 10月 14日 金曜日 15時58分 ]

子どもたちを指導する川手さん(手前)と池田さん(右)

 およそ50年ぶりに復活した飯田市松尾町1丁目の伊勢流獅子「松一(まついち)獅子」が、16日に飯田の中心市街地で開かれる南信州獅子舞フェスティバルに初出演する。舞を披露するのは幼児から中学生までの子どもたち。大きな舞台に登場するのは今回が初めてで、2022年の飯田お練りまつりには大獅子として参加したい考えだ。

 以前は「伊勢町」と呼ばれた松尾町1に伝わる松一獅子は、伊勢流の獅子舞。伊勢から移り住んだ人々が伊勢三宮の一つを勧請して氏神とし、神事として奉納したのがルーツとされる。

 かつては横幅が65センチ、高さは五十数センチある漆塗りの頭を付けた大獅子だったが、1947(昭和22)年の飯田大火で道具一式を失った。

 その後は伊勢で買った頭を使って継承を目指したものの、担い手の子どもや若年層の減少により、62(同37)年のお練りまつりを最後に途絶えていた。

 練習が再開したのは2010年10月。松一獅子の舞を体が覚えている池田拓三さん(69)と川手郷司さん(75)ら3人を講師に迎えた教室が橋南公民館で始まり、現在は橋南、橋北、上郷などに住む幼児から中学生までの男女9人が月1回、舞い方を習い、地域の行事などで10回ほど披露してきた。

 南信州獅子舞フェスは、主催者からの強いラブコールに応えて出演を決めた。大きな舞台に出ることで存在を知らしめ、笛や太鼓の演奏者も含めた担い手を広く募りたい考えからだ。

 13日夜に追手町小の講堂で開いた本番前最後の練習では、頭の振り方を入念に確認。池田さんは「いい感じだ。今の子は度胸があるので、本番もうまくやってくれるはず」と声を弾ませた。

 川手さんは子どもたちの要望に応え、幅60センチ、縦50センチの大きな獅子頭を制作中。見学した子ども たちは「次のお練りで絶対に舞いたい」と目を輝かせた。

 中2の渡部薫月君(14)は「(フェス出演を思うと)すごく緊張するけど、今までで一番いい舞を見せたい」と意気込んでいる。

 獅子舞フェス実行委員長の戸崎敬さん(64)は「ものを起こすには大変なエネルギーが必要。保存会の維持を目指す人たちの刺激になれば」と期待している。

  

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