松川町の片桐宿長屋門を復元し公開

文化・芸能

[ 2009年 12月 24日 木曜日 15時19分 ]

 伊那街道の片桐宿にあった大澤家の長屋門=現・松川町上片桐=の復元ができ、22日に一般公開された。総ケヤキ造りで、復元にあたっては、江戸中期建築と伝えられるかつての長屋門の部材を一部使用。復元した同家の大澤公子さんは「地域の文化や歴史への関心が高められれば」と願いを込めた。

 大澤家は、荷物の管理や引継ぎをする宿場町の問屋役を代々務め、大名が泊まる「本陣」を兼ねていたといわれる。1864(元治元)年、水戸浪士の一行が伊那谷を通行した際に、武田耕雲斉が宿泊したのが片桐宿の問屋、つまり大澤家だったという。

 建築年代は明確ではないものの江戸時代中期と伝えられる。長年放置されて荒廃し、解体や売却も考えられたものの、大澤公子さんが私費による復元を決意。約1年かけて解体から復元までを進め、幅約16メートル、奥行き約5・5メートル、左右の部屋も合わせて延べ床面積81・2平方メートルの長屋門を再現した。

 復元した長屋門のうち門の部分、扉や柱、梁(はり)、天井には古い部材を生かして、宿場町にあったかつての門の様子も伝えている。この日の一般公開では、大澤さんとゆかりのある人々や地域住民らが復元された長屋門を見学し、宿場町の歴史に思いをはせた。

  

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