水中の世界繰り広げ 巨大人形劇「さんしょううお」公演

文化・芸能

[ 2018年 8月 7日 火曜日 15時44分 ]

巨大人形劇「さんしょううお」

 地域住民による巨大人形劇「さんしょううお」の公演が6、7日、飯田市高羽町の飯田文化会館で行われた。飯田下伊那を中心に小学生から60代まで約30人が、水中の生き物たちの世界を繰り広げ、会場いっぱいに訪れた観客を楽しませた。

 チェコを拠点に活動する人形劇作家の沢則行さん(56)を監督に迎え、2015年に制作を開始。昨年のフェスタで完成版を発表した後、クラウドファンディングで活動資金を募り、今回の再演を実現させた。

 2日間で計3回公演。初日6日の1回目の公演には会場に入りきらないほど観客が訪れ、出演者が人形を持って出迎えたり、即興でパフォーマンスを行った。

 水中生物たちが、物語の舞台となる洞穴にやって来た頃のエピソードがオーバヘッドプロジェクターの影絵で投影された後、長さ約2メートルの水中の虫たちが登場。

 突然現れた縦3×横4メートルの巨大なサンショウウオに次々と食べられてしまうが、他の水中生物たちの活躍で捕まえることに成功する。

 それぞれのキャラクターは、ダンスや歌を織り交ぜながら生き生きと会場を動き回り、観客を魅了。会場の子どもたちの中には声援を送ったり、「かわいい」「きれい」などと歓声を上げる姿もあった。

 ステージ横では、昨年に続いて飯伊のクラリネット愛好者でつくる「ソノール・クラリネットアンサンブル」が生演奏を披露。天井には水面をイメージさせる寒冷紗を張り、会場全体で水中の世界を表現した。

 2年連続で双子のタニシの一人を演じた古田彩葉さん(19)=下條村=は「予想以上にたくさんのお客さんが来てくれてうれしかった」と笑顔。

 今後の上演は未定であることから「この作品で一緒に仲良くやってきた子たちと離れてしまうので、最後かもしれないのはさびしい。まだこれからも続けたい」と語った。

 同作を発案した後藤康介さん(36)=同市上郷黒田=は「当初、フェスタの定番作品になればと考えていたが、アマチュアの自主上演の厳しさを感じる。今後の再演は分からないが、この作品での経験が、参加した子たちや若い世代に残り、何かに生かされてくれたら」と話していた。

  

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