泰阜村で榑木踊り開く

文化・芸能

[ 2017年 8月 22日 火曜日 15時39分 ]

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 泰阜村南部に残る民俗芸能「榑木(くれき)踊り」は19日、同村温田の南宮神社一帯で繰り広げられた。江戸時代慶長年間から続くとされる国選択無形民俗文化財で、地元を含む地域住民ら約60人が参加。柳を中心に2重の輪を作り歌と踊りを奉納した。

 同村南部の南山地区では江戸時代に耕作地が少なく、米に代わり榑木を年貢として納めた。榑木踊りは鎌倉時代に発生した「念仏踊り」を源流とし、年貢の完納を祝うとともに、地区内のあらゆる神々を褒めたたえ、踊りを奉納することで無病息災や五穀豊穣を祈願する。

 当初は南山地区の旧6カ村に伝えられていたが、現在は温田地区の南宮神社のみで続けられる。少子高齢化、人口減少もあって近年は伝統行事を守ろうと近隣地区へも参加を呼び掛け、地元小中学校の子どもたちも笛などを担当している。

 近隣住民やアマチュアカメラマンらが訪れた村役場南支所前のお祭り広場では、全長3メートルほどの「柳」を中心に円を作り音頭取りの掛け声にあわせて笛や太鼓、鉦(かね)を打ち鳴らして踊りを奉納した。

 引き続き一行は、道中であらゆる神々をたたえる「渡拍子」を奏でながら「御稲荷様」と、南宮大橋近くの「元宮」でそれぞれ舞を披露。南宮神社本宮へ練り歩き、神社境内で最後の踊り「傘やぶき」を舞って奉納した。

 中島重徒氏子総代長(68)は「子どもたちも加わってくれてうれしい。これからは村全体の祭りとして継続していきたい」と話した。

  

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