泰阜村で民俗芸能・榑木踊り開く

文化・芸能

[ 2019年 8月 27日 火曜日 15時12分 ]

 泰阜村南部に伝わる民俗芸能「榑木(くれき)踊り」が24日、同村温田の南宮神社一帯で開かれた。江戸時代慶長年間から続くとされる国選択無形民俗文化財。今年は同地区住民ら40人余りが参加し、無病息災や五穀豊穣などを祈願する歌と踊りを奉納した。

 榑木踊りは、鎌倉時代の「念仏踊り」が源流。同村南部の南山地区周辺では江戸時代、耕作地が少ないため米の代わりに榑木を年貢として納めており、年貢の完納を祝うとともに、地区内のあらゆる神々をほめたたえる踊りの奉納が始まったとされる。かつては南山地区旧6カ村で行われていたが、人口の減少などに伴い、現在は温田地区のみで受け継がれている。

 この日参加者らは、同地区多目的集会センター前のお祭り広場で、全長約3メートルの「柳」を中心に2重の輪を作ると、音頭取りの掛け声に合わせて笛や太鼓、鉦(かね)を打ち鳴らし、円を描きながら踊った。続いて神々をたたえる「渡拍子」を奏でながら地区内を練り歩き、同社元宮や本宮などでも踊りを奉納。本宮境内で最後の踊り「笠やぶき」を行い締めくくった。

 畑上雅人氏子総代長(70)は、「村の協力により、灯ろうやちょうちんを新調する中で、今年も伝統の踊りを奉納することができうれしい」と感謝。近年は同地区も人口減少が進み、近隣地区や泰阜中学校の生徒らも伝統の継承に一役買っている。

 隣接する我科地区から毎年参加している泰阜中学校3年生の生徒(15)は、「皆とわいわいできてとても楽しい時間。村の大切な文化を守るお手伝いが少しでもできたら」と話した。

◎写真説明:輪になって踊る「榑木踊り」

  

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