清内路で奉納煙火へ向け火薬作り

文化・芸能

[ 2016年 9月 9日 金曜日 16時37分 ]

003下清内路

 阿智村清内路では10月の奉納煙火へ向けて上清内路と下清内路で火薬作りが連夜行われている。下清内路では煙火有志会(桜井健会長、38人)が発足して50周年。記念すべき節目の奉納煙火へ向けて会員の気持ちも高まっている。

 かつては各地の神社で氏子が手作り花火を奉納していたが、法律による規制などによりほとんどの地域で行われなくなった。清内路地区では現在も、火薬の製造資格を持つ有志が秘伝の手作り花火を受け継いでいる。

 下清内路ではかつて地区内の各組ごとに花火を製造していたが、その後連合青年という会が区から花火製造を請け負う形へ変更した。50年前に連合青年と区の対立から奉納煙火ができないという危機に陥り「数百年前から続いてきた伝統を絶やしたくない」と有志10人ほどが集まって有志会を発足し、花火製造を受け継いだ。

 信州博や長野五輪の時期には会員は40人以上まで増加したが、その後は一時25人ほどまで減少。最近は再び人数が増える傾向にあり、ことしは昨年より3人多い38人となった。

 ことしの花火作りは1、2日の炭焼きからスタート。5日から花火の種類ごとに炭に、硫黄と硝石を混ぜて薬研(やげん)でする火薬作りが始まった。作業場には連夜、若者から60代まで男女20人ほどが集まり、交代で重い薬研を動かしている。

 ことし初めて参加した女性(24)は「ずっと花火作りをやりたいと思っていた。分からないことばかりで、責任もあって緊張するけれど頑張りたい」と話す。

 地域住民だけでなく、地域の学校教諭として参加したのをきっかけに毎年花火製造に加わる会員も。飯田市山本の男性(63)は花火の魅力にとりつかれ、旧清内路中教諭時代から18年通い続ける。遠方への転勤時も週末は作業場に通った。

 「花火は見るものではなくて参加するもの。すり方次第で火の出方が変わるので同じ花火は二度とない。毎年が新しいチャレンジだ。地区外からも受け入れてくれる清内路の方々に感謝している」と語る。

 42年前から花火作りを行ってきた男性(62)は「良く続いてきたな。50年は早いものだ」と振り返る。作業場は4代目になり、女性の参加や親子参加の会員も増えた。

 有志会は50周年を記念してそろいのTシャツも製作。今後は、記念冊子の発行や歴代OBを招いて花火の歴史を聞く会などを計画している。有志会の原和寛副会長は「毎年の花火にその年の流行したものを取り入れている。ことしはなにか50周年の記念になる花火を考えたい」と話していた。

 火薬作りは約1カ月間行い、その後仕掛けや導火線作りを経て、奉納煙火当日を迎える。上清内路諏訪神社の奉納煙火は10月6日(一般公開はしていない)。下清内路諏訪神社・建神社の奉納煙火は同15日。

  

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