満蒙開拓平和記念館で特別展

文化・芸能

[ 2019年 6月 27日 木曜日 15時42分 ]

 阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館で、終戦後、外地から引き揚げ復員した人々の再入植の実態を紹介する特別展「新たな土地を求めて~戦後開拓vol・1飯田下伊那」が開かれている。主に飯田下伊那地域からの再入植を取り上げ、実態に迫っている。7月31日まで。

 引き揚げ者の再入植は国策の「戦後開拓」として進められた。国外から引き揚げて帰る土地がない人が、個人や開拓団単位で国内各地の開拓地に移り、2度目の入植をした。

 展示では、開拓地の大半が農業に不向きな標高の高い寒冷地や交通の不便なへき地だったことや、飯伊は特に不適地が多く、郡外・県外に出て行かなくてはならなかった人が大勢いたことなどを解説。高地での低温や霜害により作物が実らず、台風などの自然災害で家や集落がなくなるなどの苦難が続いたことを紹介している。

 また、同館の寺沢秀文館長がこの20年間に訪れた戦後開拓地で撮った写真も展示。付加価値の高い果樹園地帯になっている開拓地から、宅地開発により都市化したところ、全戸が離農して廃村となった村など、旧開拓地の現在を伝えている。

 展示を担当する職員の島崎友美さんは「満蒙開拓では引き揚げまでばかりが取り上げられていたので、戦後開拓はずっと取り上げたいと思っていたテーマ」とし、「苦難だけでなく、そこに住む人たちの思いや営みがあったことを展示を通じて多くの人に知ってもらえれば」と話していた。

 問い合わせは同館(電話0265・43・5580)へ。

  

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