激しく舞って先祖を供養 「和合の念仏踊り」始まる 阿南町

文化・芸能

[ 2017年 8月 14日 月曜日 14時39分 ]

激しく飛び跳ねてぶつかり合う「ヒッチキ」

 阿南町和合地区で400年近く受け継がれている国重要無形民俗文化財「和合の念仏踊り」が13日夜に始まった。地元の30人が掛け声や太鼓に合わせて躍動感たっぷりに踊り、先祖を供養。16日まで毎晩、熊野神社と林松寺を中心とする一帯で続ける。

 午後8時過ぎに熊野社境内への「庭入り」で開幕。小雨の中、幣束を垂らした笠をかぶった念仏踊り保存会員らが行列をつくって入り、輪になって踊った。

 一回りしたところで拍子が速くなり、「ヒッチキ」が始まった。竹棒を持った4人が2人1組で「ヤートーセ」と掛け声を上げ、激しく飛び跳ねてぶつかり合い、沸かせた。

 念仏、和讃を唱えた後、境内を出発。伝統に倣い、念仏踊りを伝えたとされる江戸時代の大屋庄屋の宮下家や林松寺に向かった。

 伝統行事を一目見ようと、県内外から観光客も駆けつけた。岐阜県一宮市の会社員(64)は「踊りも景観も、昔のままの姿をとどめた貴重な行事」と話し、レンズを向けていた。

 保存会長の平松三武さん(71)によると、近年はIターン者の増で担い手が増えている。「いまの雰囲気を大切にしながら、守っていきたい」と語った。

 小中学生ら、子ども12人も活躍。踊りを担って3年になる阿南第一中学校3年の稲垣拓也君(15)は「先祖の供養と見物人の皆さんのために一生懸命に踊っていきたい」と話していた。

  

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