飯田版画研究会(安藤睦子代表)の第18回グループ展が12日まで、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開かれている。会員10人が、さまざまな表現で取り組んだ銅版画約50点を展示。同会アドバイザーの版画家・北野敏美さんと、交流のある県内の版画愛好家23人による作品展も開催している。
同会は1995年に発足し、月2回土曜日に同館で活動。銅版画を中心とした制作活動に取り組み、1年間の成果を発表するグループ展のほか、国内外の公募展に出品したり、各会員が個展を開いて作品を発表している。
今展では飯田女子短期大学の学生から70代まで、10人が参加。身近な物を題材にしたり、イメージの世界をテーマに、エッチング・アクアチントの技法をメインとして制作している。
野外の結婚式で出席者が踊っていたり、里山の生き物が輪になっている様子を素朴に描いたもの。新聞紙や草花、街中の風景などを断片的に取り入れたものや、植物が渦巻くように表現されたもの、暗い画面の中で立体が浮かび上がるようなイメージを捉えたものなど、さまざまな作品が並ぶ。
隣接するふれあい創造ギャラリーでは、北野さんと講習会や展覧会などを通して関わりのある愛好家による「北野敏美と仲間たち展」を同時開催。
9月に岐阜県中津川市で開いた作品展の巡回展で、飯田下伊那地域のほか県内各地の23人が一人1、2点ずつ、40点余の銅版画を並べている。
開場は午前9時から午後5時(最終日は同4時)まで、入場無料。最終日12日午後2時から、出品者によるギャラリートークを開催する。