「2013年長野県県民芸術祭参加合同茶会」(県茶道連盟主催)が14日、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開かれた。飯田下伊那地域で活動する表千家、大日本茶道学会、裏千家の3流派がそれぞれの茶席を設け、会場を訪れた多くの茶人や愛好者らをもてなした。
日本の伝統文化である茶の湯を広く楽しんでもらおうと、毎年開催。北信、東信、中信、南信の県内4ブロックが持ち回りで開き、同連盟に所属する流派がそれぞれの席を設ける。南信では伊那市と飯田市で交互に実施しているため、飯田では8年ぶりの開催となる。
この日は表千家と裏千家が立札席、大日本茶道学会が薄茶席を用意。カゴの花入にムクゲやススキの葉といった季節の植物を飾ったり、竹柄の水差など涼やかな印象の茶道具を用いて、夏らしいしつらえに。訪れた客らは各席で心のこもった一椀を味わった。
表千家飯田地区月釜会代表の矢澤清見さんは「同じ立礼でも雰囲気が違う。広く一般の方に来ていただき、それぞれの流派の特徴あるもてなしを楽しんでいただければ」と話していた。