神秘的な舞、観衆を魅了 阿南町で新野の雪祭り

文化・芸能

[ 2019年 1月 15日 火曜日 15時43分 ]

 阿南町新野に伝わる国重要無形民俗文化財「新野の雪祭り」は13日に幕開けし、メインとなる「お庭の儀」などが15日未明から早朝にかけて伊豆神社境内で繰り広げられた。今年も「味わい深い、本物の良さを」と本殿神事でのフラッシュ撮影が禁止される中、「幸法(さいほう)」や「茂登喜(もどき)」、「競馬(きょうまん)」などの神々が神秘的な舞を披露し、訪れた人を魅了した。

 民俗芸能保存継承プロジェクトの一環で、昨年までの2年間にわたり一般客のフラッシュ撮影を禁止して記録保存撮影を実施。同時に温かみあるLED照明を境内に6灯常設したことから、今年も引き続き他の光源の禁止を呼び掛け、厳かな雰囲気の中で祭りが進んだ。

 15日午前1時半過ぎ、消防団の青年たちが「ランジョウ、ランジョウ」と叫びながら「幸法の館」を丸太で激しくたたき、神主が巨大松明(たいまつ)に舟形で火をともした。

 多くの神々が姿を現す「お庭の儀」では、海道下りや神婆といった物語仕立てのユニークな翁芸へ。朝方になると雪も降り始めて舞台は整い、山の神や異郷の神々が大地を踏み鎮めて1年の安全を予祝した。

 昨年12月、遠山郷の霜月祭りを初めて鑑賞して面(おもて)に興味を抱き、1月4日の天龍村坂部の冬祭りに続き、新野の雪祭りにも訪れた竹内瑠圭さん(23)=伊那市高遠町=は「いずれのお祭りも若い人たちが続けたいという思いを共有していて、とてもすてきだと思う」と話した。

 保存会の勝野喜代始会長(65)は「何とかして次世代につなげていきたい。地区の子ども教室や阿南高校の郷土芸能同好会の役割りと影響は大きい」と期待を寄せた。

◎写真説明:フラッシュ撮影禁止の中で厳かに舞を披露する「幸法」

  

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