竜丘で民俗芸能継承セミナー開く

文化・芸能

[ 2017年 3月 21日 火曜日 16時42分 ]

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 飯田下伊那地域に伝わる民俗芸能に対する理解を深め、継承活動を活性化しようと、南信州民俗芸能継承推進協議会は20日、「継承セミナー」を飯田市桐林の竜丘公民館で開いた。保存会やパートナー企業の関係者、一般約90人が集まり、地域の宝の継承事例に学んだ。

 午後の部で市美術博物館学芸係長の櫻井弘人さんは「中世的な神事芸能」と「近世以降の娯楽的芸能」に大別される南信州の祭りと民俗芸能は「地域を愛する心と誇りを育て、外から来た人も日本の心を学べる生きた古典」とした一方、時代とともに変化しながら受け継がれていることにも触れた。

 若者や子どもの体験、参加が新しい継承者の育成につながっていることも評価しつつ、「いまだにすごさの理解が不十分。外の人には見世物でなく、本物を本物として見せながら、自分たちのアイデンティティーの源を全国・世界に発信していくことが大事。担い手や地域任せでなく、みんなで支えて盛り立てていく必要がある」と述べた。

 3月2日現在18社が登録する「南信州民俗芸能パートナー企業」の一つ、興亜エレクトロニクス(本社阿南町、社員約300人)総務グループの伊東達也さんは、自社が指定する民俗芸能に社員が参加しやすいよう、職場内でサポートする体制を整えたことなどを報告。「これからも地域と一体でありたい」と話した。

 大鹿歌舞伎保存会事務局の北村尚幸さんは、小中学生と若者の歌舞伎が後継者の育成につながっている具体例として、2005年からの取り組みを振り返り、「伝統芸能の『伝』は『人に云(い)う』と書く。役者と観客が一体になる演劇の原点、大鹿歌舞伎最大の魅力を伝え続けたい」と語った。

 飯田女子高を今春退職した人形劇クラブ顧問の水上隆さんは「先生が転勤しない私立校は地域の伝統を支えるのに適している」と話し、1年生3人で昨年スタートしたクラブの今後に期待した。

 冒頭では和合の念仏踊りが披露され、昼食時には南信州交流の輪祭り街道弁当プロジェクトが企画した弁当「神楽舞」を味わいながら交流した。

  

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