竜丘で自由教育を紹介する展覧会

文化・芸能

[ 2016年 6月 25日 土曜日 8時35分 ]

 大正期を中心に飯田市竜丘地区で進められた自由教育を紹介する展覧会「竜丘自由教育の原点」が7月5日まで、上郷黒田のアートハウスで開かれている。絵を通して子どもの感性を育む自由画教育などに取り組んだ、駄科出身の木下紫水(1882―1951)が描いた「竜丘小学校絵年表」の原寸大レプリカ16点をメーンに展示している。

 竜丘公民館の特別委員会、竜丘自由画保存顕彰委員会(委員長・下平勝煕公民館長)が主催。学校と地域住民が一体となり、現在の地域文化の土壌を育んだ自由教育について多くの人に知ってもらおうと実施した。

 竜丘では明治、大正期にかけて紫水を中心に青年会活動が活発に行われ、作曲家の中山晋平や詩人の野口雨情などを講師に招いた童謡講習会や研修会を開き、より良い地域づくりに向けて学び合った。

 また1925(大正14)年「母の学校」を開設し、妊産育児に関する小冊子を全家庭に配布。紫水らが講師として地域内を回り、子育てに関する講演を行った。

 会場には、竜丘小学校教員だった紫水が、同校の前身・桐林学校が落成した1886(明治19)年から、教員を退職する1935(昭和10)年までの学校の歴史を絵で表現した年表のレプリカを展示。

 レプリカは、原本の劣化が激しかったことから昨年、ムトス助成金を活用して作成したもので、日清、日露戦争や関東大震災といった国内外の出来事とともに、同校や地域の歩みが描かれている。当時の子どもたちが描いた自由画3点のパネルや関連書籍も並べている。

 下平公民館長は「絵だけでなく詩や童謡など、総合的な地域教育が大正期に行われていた。それが竜丘の文化的体系となり、現代まで続いている。いま社会教育や地域人教育、地育力などと呼ばれていることが、竜丘ではすでに行われていたことを知ってもらえたら」と話している。

 午前10時から午後8時まで。水曜定休。問い合わせは同店(電話0265・24・5811)へ。

  

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