美博で「子ども美術学校」作品展開催中

文化・芸能

[ 2017年 1月 28日 土曜日 13時52分 ]

001市民G子ども美術学校展

 飯田市美術博物館が主催する「子ども美術学校」の作品展が2月12日まで、追手町の同館内市民ギャラリーで開かれている。飯田下伊那地域を中心とした小学生83人が、それぞれのイメージを膨らませて制作した平面・立体作品を展示している。

 芸術作品に触れたり友だちの作品を鑑賞しながら、自由な造形活動に取り組んでもらおうと、小学3―6年生を対象に開校。本年度は5―12月まで月1回、計8回実施し、3クラスに分かれて6テーマで制作した。

 「墨から感じる形、色」では、室町から江戸時代に墨で描かれた龍の絵の中から、好きな作品を参考にして実際に制作。濃さの異なる墨汁を作り、墨の濃淡やにじみ、筆跡などに気を付けながら描いた。

 わき立つ雲の中の龍を細かく描写したり、太い線で画面いっぱいに顔を描いたりと、画仙紙に力強く表現。作品には、自分で作った落款(らっかん)も押している。

 「土から始める絵」は、箱川の水晶山で採取した赤土で絵の具を作って制作。麻布を張った画面に土を塗って乾かした後、水彩絵の具やクレパスで着色した。

 砂漠の世界や大地を行く馬の様子を描いたり、でこぼことした土の質感を生かして青空に浮かぶ雲や星空を表したりと、土の面から想像を広げて制作した作品が並ぶ。

 「私の好きな名画」では、西洋の現代絵画や江戸時代の浮世絵から1点を選び、ダンボールに写してステージに仕立てた後、絵からイメージしたものを紙粘土などで作り、ステージに置いた。

 カンディンスキーの絵をもとに、幽霊や魔物を作ってステージに置いたり、ムンクの「叫び」にモアイを登場させてみたり。歌川広重の浮世絵をもとにした作品では、近景の梅の木をダンボールと紙粘土を使って立体で表現している。

 美術学校で指導する同館美術専門研究員の手塚俊尚さんは「古今東西のいろんな美術や友だちの作品を見ることで、こんな表現があるのかと気付き、芸術の世界が広がる。楽しい経験は大人になっても覚えている。美術を楽しめるような大人になってもらえたら」と話していた。

 午前9時半から午後5時(最終日は同4時)まで、入場無料。月曜休館。

  

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