美博で古代の生きもの展 時代ごと巨大絵画パネルを

文化・芸能

[ 2014年 7月 8日 火曜日 13時32分 ]

 企画展「古代の生きもの大集合~氷の世界から陸・海そして大空へ~」が5日、飯田市追手町の市美術博物館で始まった。7億年前から現代までの各時代を生きた生物について、約200点のレプリカや化石標本、絵画パネルなどで紹介している。9月28日まで。

 飯田市千代出身で同館顧問を務める古生物学者、長谷川善和さんのコレクションを中心に、全国10カ所の博物館・個人が所蔵する標本を出品。それぞれの時代の生き物の様子を取り上げながら、生き物と地球との関わりについて探っている。時代ごとのイメージがつかみやすいよう、生物が生息する様子を描いた巨大な絵画パネルを用意した。

 はじめの展示室「海で生まれたいのち」では、7億年前に地球が凍結した新原生代と、6億年前の肉食動物が存在しない時代、目を持つ生物が現れた5億年前の古生代カンブリア紀、海の生き物が多様化した4億5000万年前のオルドビス紀、魚類が繁栄した4億年前のデボン紀、動物が陸上に進出した3億年前の石炭紀―の6期に分け、それぞれの時代の生き物を紹介している。

 カンブリア紀最強の生物アノマロカリスやさまざまな種類の三葉虫、シーラカンス類などのレプリカや標本を出品。伊那谷最古の化石として、2億8000万年前の古生代ペルム紀、南信濃が海だった頃に生息していたフズリナを含む石灰岩も展示している。

 続くコーナー「海・陸・空を支配した爬虫類」では、2億5000万年前から6500万年前に繁栄した恐竜類を取り上げている。韓国で採取した約1億年前の草食恐竜の足跡や大型翼竜トゥプクスアラのレプリカ、全長17メートルの肉食恐竜・スピノサウルスの生体復元模型、アンモナイトの一種メタプラセンチセラスの化石など。中生代ジュラ紀の恐竜ディプロドクスの仙椎の化石に触ることができるコーナーも設けた。

 自然展示室では、1800万年前ごろの伊那谷の生き物を紹介している。阿南町富草で見つかったほ乳類のデスモスチルスやパレオパラドキシア、昨年千代で小学生が発見したチヨガニの化石などを並べている。

 ほか、250万年前に小型化した日本固有のほ乳類や、4~2万年前の氷河期の大型ほ乳類のレプリカや標本などを展示。約3万年前の、体長約3メートルあるオオナマケモノの生体復元模型も展示している。

 観覧料は一般310円、高校生200円、小中学生100円。観覧は午前9時半から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜(月曜日が祝日の場合は翌日)と7月15日は休館。

 関連イベントとして8月16日午前10時から、京都大学総合博物館館長の大野照文さんを迎えたワークショップ「三葉虫を調べよう」を同館講堂で実施する。大野さんによる講演会「化石からみた知恵の進化」も同日午後1時半から行う。いずれも無料。

 また化石レプリカ作りのワークショップを7月19日、8月10、31日、9月14日に行う。時間は各日午前10時と11時、午後1時、2時、4時の5回開催。参加費200円。

 ワークショップの申し込みは7月10日から電話で受け付ける(先着順)。各種問い合わせ、ワークショップ申し込みは同館(電話0265・22・8118)へ。

  

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