「第69回長野県美術展(県展)」の飯田下伊那地域の出品者による作品展が11日まで、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開かれている。日本画、洋画、彫刻、工芸の計4部門の61点を一堂に並べている。
県展は7月2日まで松本市美術館で開催。総入選点数は600点で、このうち35点が入賞した。
飯伊では、豊丘村の毛涯伸さん(洋画)が第一法規賞、飯田市の窪田正典さん(同)と遠山禎之さん(同)が信用金庫協会賞、同市の羽田野サヨ子さん(工芸)が信毎賞を受賞している。
地域の作家の作品を地元で鑑賞してもらおうと、飯伊の出品作のみを集めた展覧会は2012年から開催。入賞・入選作や審査員、無審査作品などを並べている。
絵画は風景や人物、動物、植物などをモチーフとし、画面上に複雑に構成して象徴的に表現したり、写実的に捉えたりと、さまざまな画風で描写。
彫刻は木を主な素材に、動物や心象的なモチーフ、時事的話題などを取り上げた作品が並ぶ。工芸は陶芸による花器が目立つ。
主催する南信美術会の亀山秀人会長(69)=松川町=は「いろんな人たちが自由に制作しているので、かたよりがなくいろんな表現がある。ぜひ見て楽しんで」と、来場を呼び掛けている。
開場は午前9時から午後5時(最終日は同4時)まで、入場無料。