萩山神社皮切り、南信州に獅子舞の春到来

文化・芸能

[ 2013年 3月 26日 火曜日 16時29分 ]

 高森町下市田の萩山神社で23、24の両日、春季例大祭が開かれ、下市田の全区民で組織する萩山郷土芸能保存会(下井美紀男会長)が獅子舞を繰り広げ、3人の小学生が演じる獅子曳きの先導で練り歩き、無病息災や五穀豊穣を願った。

 伊那谷南部のらんまんの春は、萩の里の獅子舞で始まる―ともされ、毎年、飯田下伊那地域の春祭りのトップを切って行われる。初日の宵祭りから2日目の本祭りまで、2日間にわたって盛大に繰り広げた。

 三つ子の忠義な兄弟が主君のあだを獅子頭に見立てて討ち果たす―という歌舞伎「菅原伝授手習鑑」の「車曳き」の場面から引用した、地元小学生が演じる松王、梅王、桜丸の3人による獅子曳きがみどころ。

 松王は病気のために肺をわずらい、顔を青白く化粧し、暴れん坊の梅王は顔を茶色に化粧し力強さを表現。桜丸は3人兄弟の中では一番非力な少年という設定だ。

 3人が獅子の前に立ち、寝ている獅子を起こした後、松王が白い綱を持ち、暴れる獅子を引き寄せた。「さーい」の掛け声で同じ動作を7回繰り返すと、獅子が起き、これを合図に3人が一斉に切りかかり、主君のあだを討ち本懐を果たす場面を勇ましく舞った。

 祭りのフィナーレを飾ったのは、6つの集落から推薦された巫女(みこ)たちが奉納した浦安の舞。神代の身振りと手振りをしのばせながら荘重に舞った。

  

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