豪華競演に酔いしれる、萩元晴彦ホームタウンコンサート

文化・芸能

[ 2009年 11月 25日 水曜日 15時28分 ]

 飯田市出身のプロデューサー・故萩元晴彦さんが企画した「第13回萩元晴彦ホームタウンコンサートin飯田」(同実行委員会など主催)が22日、飯田市高羽町の飯田文化会館で開かれた。「ジュリアード弦楽四重奏団」と「上海クァルテット」の師弟豪華競演によるアンサンブルが繰り広げられ、訪れた聴衆約800人(主催者発表)を酔わせた。

 室内楽の楽しさを伝えようと1996(平成8)年に始まり、萩元さんが亡くなった2001(同13)年以降も実行委員会が遺志を継いで開催している。2組が飯田を訪れるのはそれぞれ2回目で、共演は初めて。

 米国ジュリアード弦楽四重奏団は、1946(昭和21)年にジュリアード音楽院の教授によって結成された。バルトークの「弦楽四重奏曲第2番作品17」では、一つひとつの音が響き合う熟練の技を披露し、聴衆は第1楽章から第3楽章まで静かに聴き入った。

 上海クァルテットは83(同58)年に上海で結成し、ジュリアード弦楽四重奏団のアシスタントを務めながら実力をつけた。ベートーベン「弦楽四重奏曲第9番ハ長調『ラズモフスキー第3番』作品59―3」では、静かに始まる第1楽章からエキゾチックな魅力が詰まった第2楽章、技巧的な第3楽章まで息の合ったリズミカルな演奏で会場を沸かせた。

 最後はことし生誕200年を迎えたメンデルスゾーン「弦楽八重奏曲変ホ長調作品20」を2組で演奏。交響楽的なスケールの大きさを感じさせる作品で、何度も曲調を変えながら熱のこもった演奏を繰り広げた。師弟の掛け合いも見られる豪華競演に、客席からは盛んな拍手が送られていた。

 同コンサート実行委員長の矢高仰児さん(81)は「素晴らしいの一言。これだけのメンバーが飯田にそろうのは萩元さんの力」と話し、飯田で20年間開催されたアフィニス夏の音楽祭と併せて「飯田で演奏家が育てられ、地元の人たちも室内楽を聴く耳を育てられた。来年以降も続けていきたい」と語った。

 終了後には2組によるサイン会も開かれ、来場者は出演者とのふれあいを楽しんだり、会場に展示された萩元さんの写真の前で記念撮影をしたりして、コンサートの余韻に浸っていた。

  

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