質の高い音色を子供たちに 近隣学校連携の音楽鑑賞会

文化・芸能

[ 2017年 5月 23日 火曜日 15時09分 ]

松本音楽団の伴奏で「翼をください」を合唱する児童生徒ら

 長年続いた郡市音楽鑑賞教室の2015年度終了を受け、「質の高い音楽を子供たちに聴いてもらいたい」と近隣同士の学校が連携を図り「合同」で音楽鑑賞会を開いている。22日は飯田市南信濃、上村にある遠山中学校と上村、和田両小学校の3校合同で開催。飯田下伊那での演奏は初となる松本音楽団(松本市)の20人が同中に訪れ、迫力満点の音楽を体育館中に響かせた。

 下伊那校長会が主催し、各学校などで開いてきた音楽鑑賞教室は児童生徒数の減少に伴い、開催費用をまかなう家族負担金が増加するとして15年度で終了。これを受け、連携可能な各小中学校は独自開催している。

 昨年度に続き2回目となった遠山3校は本年度、音楽活動を通じて青少年の健全育成に積極的な吹奏楽団「松本音楽団」を迎えた。

 上村小の葭本(よしもと)直樹教頭(52)が昨年5月、楽団創設者で前団長の宮島元さん=安曇野市=に直接依頼して快諾を得たが、宮島さんは同8月に病気のため41歳の若さで逝去。団員らは「子供に音楽の楽しさを伝えたい」という宮島さんの生前の思いを引き継ぎ、この日会場に訪れた。

 児童生徒約90人に教諭や一般も参加。同楽団は40人いるメンバーのうち約半分の20人が12パートで音色を奏でた。フルートやクラリネットなどの木管楽器をはじめホルン、トランペット、トロンボーンなどの楽器紹介も行いながら「宝島」「銀河鉄道999」など計8曲を披露。「翼をください」は児童らも合唱し、遠山中吹奏楽部6人は楽団員とのジョイント演奏を楽しんだ。

 同中2年で吹奏楽部の吉野亜門夢(あとむ)さん(13)は「迫力に負けて最初は緊張したけど、とてもいい経験になった」と笑顔。上村小6年柄澤聖(ひじり)君(11)は「情熱大陸が一番印象的だった。また聞きたい」と語った。宮島さんの後を継いで団長を務める古川潤さん(42)は「聞いたり体験したりしながら、音楽は楽しいものだと感じてもらえればうれしい」と話した。

  

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