豊丘村の住民有志でつくる実行委員会主催「2010とよおかコンサート」が23日夜、豊丘中学校体育館で開かれた。住民ら約150人が詰め掛け、京都大学交響楽団の迫力ある演奏を楽しんだ。
10年以上前から、コンサートと寄席を交互に毎年開催している。
夏休みを利用し演奏旅行中という同交響楽団から出演依頼があり実現。なじみのクラシック曲やアニメの主題歌など、子どもからお年寄りまでが楽しめる計9曲を演奏した。訪れた人たちはオーケストラの響きを体全体で感じ、曲が終わるたびに盛んに拍手を送っていた。
豊丘中学校吹奏楽部との共演もあり、生徒たちは交響楽団の優美な旋律に管楽器の音色を重ねていた。指揮者を体験するコーナーでは男子中学生ら3人がタクトを取り、同中3年の松井佑太君(15)は「良い思い出です」と笑顔だった。
また演奏会を前に、交響楽団は同校で行われた全校音楽にも出演した。県歌「信濃の国」を演奏すると、団員約70人と向き合って並んだ全校生徒約220人は大きな声で歌った。
壬生一実行委員長は「ただ聞くだけでなく参加できる内容とあって、いままでにないコンサートになったのでは」と話していた。