過疎化で30年の歴史に幕、南信濃の遠山天満宮

文化・芸能

[ 2009年 12月 25日 金曜日 16時06分 ]

 飯田市上村、南信濃の遠山郷に伝わる霜月祭りは、12月初めから11の神社で相次いで行われ、23日の南和田大町の遠山天満宮でフィナーレとなった。

 天満宮では、戦後の断絶から1978(昭和53)年に復活後、ことしは30回目の節目(昨年は休止)の年だった。しかし「過疎高齢化により、守り続けた霜月祭りも今後続けることは困難との判断で、ことし限りで休止することに決めた」と大町自治会の近藤渡会長と天満宮奉賛会の鎌倉詔会長は話し理解を求めた。

 この日午後から行われた祭りは、煮えたぎった湯の前で、湯の式、ふみならしの舞、湯開きなどの儀式を行った。次いで、去る10月に82歳で他界した荒井学さんが寄贈していた20面の奉納の式「おとの入り」もあり、故人が祭りの隆盛に尽くした功績をたたえた。

 鎌倉直衛神官の解説で相次いで舞が披露され、夕刻7時ごろから、面(おもて)の登場。水の王による湯切りから41の面が次々と出て、一般参拝者(男性)も面をつけて釜の周りを一周する体験の舞もあり盛り上がった。終盤11時すぎに登場の火の王の湯切りで最高潮に達したが、地域の伝統が中断されることに参加者は複雑な表情で見つめていた。

  

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