遠山の霜月祭りが始まる

文化・芸能

[ 2019年 12月 10日 火曜日 15時46分 ]

 飯田市上村、南信濃の各神社に伝わる湯立神楽「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)が7日、上村中郷の正八幡宮と南信濃小道木の熊野神社で始まった。12月1日に幕開けを交互に飾る南信濃の八日市場・日月神社と中立・正一位稲荷神社が湯立を取りやめたため、今年は1週間遅れ。11~15日に残る6神社で湯立神事が繰り広げられ、遠山郷に神楽歌が響く。

 中郷正八幡宮では午前11時に大祭式を行い、神楽歌で祭場を清めて神々が訪れる道を開き、「神名帳」を奉読。全国66カ国の一宮を迎え、祈願の「申上」をした。

 その後、舞殿の中央に設けた煮えたぎる湯釜を囲んだ湯立神事や舞を日をまたいで続けた。

 明け方に迎えた神々を一宮にお返しする「日月の舞」を終え、祭りはクライマックスに突入。午前5時半過ぎの「神太夫・姥」を皮切りに、全16面の「面(おもて)」が次々と登場し、舞殿内に集まった住民や観光客らの拍手を誘った。

 中でも、「水王」と「土王」が煮えたぎる湯を素手で豪快にはね掛ける瞬間には、ひと際多くの歓声。多くの写真愛好家らがレンズを向け、一斉にシャッターを切った。続いて「木王」と「火王」が登場し、舞殿に「四面」が勢ぞろい。掛け声に合わせて釜の周囲を激しく飛び回り、熱狂した。

 初めて「土王」を務め湯切りに挑戦した、同地区出身で川路在住の遠山健太さん(35)は、大役を終え「何が何だかわからなくなってしまったが、精いっぱいできた」と、興奮で頬を赤らめ振り返った。

 毎年祭りには参加しているといい「色々な世代の皆さんとわいわいできるは本当に楽しい。担い手が減ってしまっているが、新しく協力してくれる人もいる。地区出身者も力を合わせ、祭りを守っていきたい」と力を込めた。

 同地区唯一の男子中学生(14)は、今年初めて大人に交ざって舞に参加した。小学生の頃から笛などで加わっており「自分にとってのお祭りは、慣れ親しんだ、身近でとても楽しいもの。ずっと続いていってほしい」と願った。

◎写真説明:湯をはねる土王(中郷正八幡宮)

  

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