飯田市今宮町の郊戸(ごうど)八幡宮で25日、半年間の罪や心身のけがれをはらう「夏越(なごし)大祓(おおはらえ)式」があり、宮司と神社総代23人が新型コロナウイルス感染症の収束と残り半年の無病息災を祈願した。
1年の折り返しとなる6月のみそかに行う恒例の神事。神社総代は自分の身代わりとなる人形(ひとがた)の白い紙を懐から取り出すと、紙で体を斜めに切るような仕草をしてから息を吹きかけ、あんどんの火で燃やした。
続いて細かく正方形に切った半紙と麻「切麻(きりぬさ)」を自分の体に3回振り掛け、おはらいをした。
祝詞(のりと)を上げた遠山景一宮司(66)は「半年の罪・けがれをはらうことに加え、コロナが収まり、平常通りの暮らしが戻るようお願いした。コロナに負けない精神的な強さとそれぞれの思いを持ってもらえたら」と話した。
飛まつ防止シートを本殿に設置するなど、コロナ対策をして臨んだ総代会長の山村尚人さん(77)は「後半は何事もなく過ごしたい」と話し、平穏な下半期を願った。
◎写真説明:郊戸八幡宮で行われた夏越大祓式