御三霊の名で親しまれている飯田市追手町の長姫神社秋季祭典が21、22の両日、同神社一帯で開かれた。21日の宵祭りでは、氏子衆らが自慢のみこしを担ぎ勇壮なきおいを披露。各町内をはじめ神社参道を練り歩き、威勢の良い掛け声を響かせた。また、夜空には大輪の花火が次々と打ちあがり、力強いきおいに花を添えた。
ことしの年番町は、通り町4・知久町4・本町4丁目合同の「月ケ瀬・敷島・蔵前青年」が務めた。同日早朝の打ち上げ花火「暁の轟」で祭典が開幕すると、午後に同神社で安全祈願祭をが執り行った後、子若連のきおいがスタートした。
夕方からは、青年衆がみこしを担いで町内を練り歩き、神社へと向かった。銀座・追手町では、多くの観衆が見つめる中、りりしく、豪快に、華やかにと、各町が多彩なきおいを披露。辺りには「わっしょい、わっしょい」の掛け声とともに、沿道からの大きな歓声が響き渡った。
宮沢秀典年番長は、「天候にも恵まれ、無事に、盛大に祭りを開催することができた。飯田市街地の神社秋祭りを締めくくるにふさわしい祭典になったと思う」と話していた。
飯田城主3氏を祭ってあることから「御三霊」と呼ばれる同祭り。氏子は城下町にあたる橋南、橋北の一部地域の住民で、飯田の中心市街地の大部分を擁している。