阿南町「和合の念仏踊り」重要無形民俗文化財へ

文化・芸能

[ 2014年 1月 20日 月曜日 12時23分 ]

 文化審議会は17日、文化財分科会を開き、阿南町の「和合の念仏踊り」を重要無形民俗文化財に登録するよう下村博文文化庁長官に答申した。答申では、「新仏供養を目的にしたかけ踊りに念仏踊りが結び付いた形態を持つ下伊那地方に見られる盆の芸能の特色を示しており、踊りの所作がより芸能的で地域的特色や芸能の変遷の過程を示して重要」としている。

 和合の念仏踊りは毎年8月13日から16日にかけて熊野神社と宮下家、林松寺で奉納される。「庭入り」「念仏」「和讃」の3つで構成され、同保存会長の平松三武さんによると「庭入り」は農業の所作を表しており農作願いや農作の祝いを奉納する意味があるという。

 飛び跳ねるように太鼓を打ち鳴らし、「ヒッチキ棒」と「ササラ」役が激しくぶつかり合う躍動感溢れる踊りだ。「念仏」「和讃」は先祖供養や新盆供養などの意味が込められている。

 1972年に国選択無形民俗文化財に指定されており、99年に同文化財となった下伊那のかけ踊りとは別物。99年にも文化庁から文化財調査官が訪れ、重要文化財への期待が高まった。昨年の念仏踊りで調査官が約10年ぶりに訪問。4日間にわたって調査し、地域で大切に保存・伝承されている様子を確認した。

 平松保存会長は「皆が待ち望んできたこと。10年のブランクがあったが、ようやく実現した。地域の皆で念仏踊りを継承していきたい」と喜んだ。

  

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