阿南町「新野の盆踊り」幕開け 3夜連続踊り明かす

文化・芸能

[ 2018年 8月 15日 水曜日 13時19分 ]

商店街に広がった「新野の盆踊り」

 阿南町の国重要無形民俗文化財「新野の盆踊り」が14日夜、幕開けした。今年は盆ちょうちん280個とケーブルを新調してLED化。地元小中学生による「音頭取り」も祭りに花を添えながら、17日明け方まで新野地区の商店街に郷愁漂う盆踊りの輪が広がる。

 新野の盆踊りは、新野高原盆踊りの会(山下昭文会長)が伝える太鼓や笛などの鳴り物を一切使わない素朴な祭り。400年以上の歴史を誇り「祖先の御霊と踊る盆」として精霊供養のための御霊を迎え、御霊慰安踊り、神送りといった信仰的要素が強いのが特徴だ。

 踊りは「すいくさ」をはじめ「高い山」「音頭」「十六」「おさま」「おやま」「能登」の7種類あり、17日早朝に踊る「能登」以外の6種類を交互に交えながら毎晩9時ごろから翌朝まで踊り明かす。

 初日の14日は午後8時ごろ、市神様の社前に集合して神迎えの祭りを営んだ後、盆踊りを開始。山車のようなやぐらを中心に色とりどりの浴衣を着た踊り手たちが参加して、徐々に輪を広げていった。

 盆踊りの会は、地元の子どもたちへの継承にも積極的で、今回も恒例の事前学習会を開いた。その成果もあって、小学3年生以上ははっぴを着て踊りの輪に積極的に参加。18人の中学生が「音頭取り」としてやぐらに上がった。

 また今年は老朽化した盆ちょうちんを自治総合センターのコミュニティ助成金を活用して新調。山下会長(71)は「大人の音頭取りも3人増えた。続けてもらえるよう、つながりを密にする工夫をしたい」と話した。

 祭りの最高潮は17日明け方。やぐらは切り子灯ろうで囲まれ、辺り一体を埋め尽くすように人が集まり、「能登」を舞った後、切り子灯ろうを燃やして盆行事の幕を閉じる。

  

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