阿南町で和合の念仏踊り開く

文化・芸能

[ 2010年 8月 16日 月曜日 8時26分 ]

 阿南町和合の国選択無形民俗文化財の和合の念仏踊り(平松三武保存会長)が13日から始まった。16日までの4日間、熊野神社や林松寺などを舞台に繰り広げられる。

 祭りのスタートとなる熊野神社には、大勢のカメラマンが待ち受ける中、祭りの一行が到着。神事の後、太鼓や鉦、ヒッチキ、ヤッコら20人ほどが「庭入り」、「和讃」、「念仏」の民俗芸能を演じた。

 中心となる庭入りは、長い棒を持った「ヒッチキ」が激しく飛び跳ねてぶつかり合い、一方の太鼓が「跳べ!」との掛け声で大きく跳ねながら力強くたたいた。カメラマンのフラッシュがバチバチと光る中、山里の躍動感あふれる民俗芸能が繰り広げられた。

 熊野神社を出発した一行は大屋庄屋宮下家、林松寺へ移動し同様に庭入りなどを踊った。和讃や念仏は各場所ごとに、唱え文句や所作が異なっており、訪れた人々は祭りの一行を追いながら念仏踊りの奥深さを味わっていた。

 祭りの担い手は、和合の住民と出身者が中心。1カ月ほど前から毎週1回練習を続けてきたという。平松保存会長は「雨が心配されたが、降られずにすんだ。踊りの所作は、春の種まきから秋の収穫まで1年の農作業からきているのでは」と話していた。

 念仏踊りは江戸時代の寛保2(1742)年、大家庄屋の15代目、金吾善衡(後に雷公五郎之助)が江戸へ減免願いに出た後、帰りに川中島で習得して和合村の人々へ広めたと伝えられている。また天竜川をさかのぼって伝わったという説もある。

 祭りは14、15日と林松寺で繰り広げ、最終日の16日は初日と同じく熊野神社から林松寺のコースをたどる。

  

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