阿南町富草で芸能文化祭開く

文化・芸能

[ 2012年 3月 7日 水曜日 9時29分 ]

 阿南町富草公民館はこのほど、富草芸能文化祭を富草小学校で開いた。飯田線の測量士川村カネトの半生を描いた合唱劇「カネト」の公演もあり、会場は400人の人々でにぎわった。

 同芸能文化祭は例年、地元芸能グループの発表の場として富草老人福祉センターを会場に開催してきたが、ことしは趣向を変え合唱劇「カネト」を企画。飯田カネトの事務局を務める富草小教諭を通じて、地元児童や住民20人が毎週飯田市竜丘公民館で合唱劇の練習に加わってきた。

 同劇は飯田線中部の前身「三信鉄道」の鉄道建設測量や工事現場監督で活躍したアイヌ人の測量技師、川村カネトを描いた合唱劇。飯田公演以降も市内の小学校で公演を続けており阿南町では初の上演となった。

 蒸気機関車を見て鉄道の仕事に就くと決めたカネトが差別や偏見に遭いながらも測量技士になる少年時代、飯田線の天龍峡―三河川合間の測量を依頼されたが天龍峡の渓谷を見て仕事の難しさを肌で感じた様子、険しい地域での測量旅、トンネル工事の現場監督で生き埋めにされそうになったことなどのエピソードを劇と歌で上演。

 最後の歌には富草小の全児童も加わっての大合唱。馴染みの深い飯田線に隠されたアイヌ人カネトの物語を、壮大なスケールで歌い上げた。

 このほか、富草小6年生児童による伝統の「富草太鼓」の演奏も。年度最後の発表だけあって力強い太鼓のリズムで観衆を圧倒。また、富草駐在所の目崎隆夫さんによる地域安全講話で交通安全や振り込め詐欺、防犯の心得などを学んだ。

  

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