阿南町早稲田神社で伝統の人形神送り

文化・芸能

[ 2012年 1月 11日 水曜日 15時43分 ]

 阿南町早稲田の早稲田神社(奥田栄宮司、伊藤元芳氏子総代長)は8日、伝統の早稲田人形による伝統の神送り行事が行われた。三番叟(さんばそう)やみこしを担いだ人形などの行列が「ハリセー、ヨイアナッ」の掛け声を響かせ、地区内を練り歩いた。

 早稲田の神送り行事は、伊那谷人形芝居四座の1つ早稲田人形座(伊藤幸美会長)のみで行われる行事。悪病神、疫病神を村の外に送り出す「事の神送り」を人形仕立てにしたもので、早稲田神社と人形に対する信仰心の厚い同地区ならではのものとなっている。

 拝殿では還暦や厄年を迎えた氏子らが厄落としのお祓いを受け、三番叟、みこし、やっこの順に行列を組むと境内を左回りに3周し町内へ。道中では待ち構えた人々が、みこしにお米などの供物やお金を包んだおひねりを献じて、1年の無病息災を祈願。「神送り場」と呼ばれる旧早稲田村の村境に到着すると神主が祝詞を奏上し、人形を置いて道を戻った。

 人形による神送りは明治中ごろまではやり病や飢きんなどが起きた時に行う行事として続いてきたが以後中断された。昭和29年、三隅治雄氏の調査がきっかけで地域の伝統文化として残そうとする気運が高まり、現在の形で開催されるようになった。

  

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