阿南町 和合の念仏踊り 豊穣願い力強く舞う

文化・芸能

[ 2013年 8月 16日 金曜日 13時35分 ]

 阿南町和合の念仏踊りは13日、熊野神社で始まった。16日までの4日間、林松寺などで踊りや念仏を繰り広げ、五穀豊穣祈願や念仏供養を行う。

 和合の念仏踊りは、新盆供養と先祖の精霊を迎える踊り。笛・太鼓・鉦(かね)にあわせて、念仏や和讃を唱える。由来は諸説あるが宮下家の15代当主が江戸へ免租願に出た帰りに川中島で習得し、村人に伝えたのが始まりとされる。

 同日は宮下家を会場に講演会が行われた他、林松寺近くに仮の休憩・宿泊所が設けられたこともあり、遠方からの見物客も例年以上に見られた。

 出発地点の熊野神社では激しい踊りで人気の高い「庭入り」が行われた。保存会の平松三武会長によると、踊りの所作は、春の農作業の始まりや田の草取りなどを表しており、終盤の飛ぶような激しい踊りは豊年の祝いを表しているという。「念仏」「和讃」を唱えた後は宮下家、林松寺へと移動し、同様の祭りを行った。

 今回は文化庁から文化財調査官が現地調査に訪れた。和合の念仏踊りは記録が必要な文化財として1972年に国の選択無形民俗文化財に指定されており、99年に同文化財に指定された下伊那の掛け踊りとは別物だという。「99年に記録調査して以来、10年以上が過ぎた。伝承の状況を確認しようと訪れた」と話していた。

  

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