阿智村で吉田博の作品展が開幕

文化・芸能

[ 2016年 10月 21日 金曜日 16時20分 ]

003吉田博展

 生誕140年を迎えた吉田博(1876~1950年)の作品展が21日、阿智村上清内路のドイツパンの店アントンに隣接するギャラリーA&JMで始まった。欧米からも高い評価を受け木版画の頂点とも言われる作品を間近に楽しむことができる。入場無料。

 吉田博は福岡県久留米市出身。京都の地で三宅克己の水彩画に感銘を受け、本格的な洋画修行を始めた。中川八郎とともに渡米しロンドンやパリを巡って帰国。その後も外遊を重ねて水彩画や油彩画を発表し、太平洋画会や官展を舞台に活躍した。

 日本の風景をみずみずしく描いた水彩画、登山家ならではの視点で捉えた油彩画、浮世絵以来の伝統手法に洋画の表現を融合させた精巧で斬新な版画が愛好家を魅了し続けた。生誕140年を記念してことしから来年にかけて全国各地の美術館で回顧展が開催されている。

 今展では、孫の吉田比登志さん(68)=大町市=が所有する木版画を中心に34点の作品を展示。飯田市内のコレクターが所蔵する作品も出展されている。

 249点の木版で最後の作品となった「農家」をはじめ、光と水の表現が美しい代表作、瀬戸内海の帆船を描いた朝と霧の2作品、最近になって発見された水彩画など貴重な作品を見ることができる。

 馬簾(ばれん)筋という摺(す)りの工程で出る模様をあえて柄の表現として盛り込んだオウムの作品など日本の伝統技術と、西洋画の写実性、独自の革新的表現を融合させた傑作が並んでいる。

 孫弟子にあたる清内路在住の木版画家、岡本流生さん(67)は「世界中の木版画を目指す人の目標。日本以上に海外で高い評価を受けている。木版画の最高にして頂点だ」と語る。

 以前豊丘村在住だった吉田さんは「久しぶりに来るとこの地の良さをあらためて感じる。文化に関心の高いこの地域の皆さんにぜひ見てもらえたら」と話していた。27日まで。開館時間は午前9時から午後5時。26日は休館する。

  

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